サイトリニューアルで追加費用が発生する主な原因は
追加費用は、契約範囲が曖昧なまま契約すること、文章執筆や撮影などの素材準備を制作会社に任せること、補助金の対象外経費を見込み違いすることの3つが主な原因です。
主な原因を整理すると、次のとおりです。
- 契約範囲が曖昧なまま契約する: どこまでが基本料金に含まれるかを具体的に取り決めていないと、後から依頼した作業が契約範囲外とみなされ、追加料金を請求されることがあります。
- 素材準備を制作会社に任せる: 文章の執筆やプロによる撮影を別途依頼すると、追加費用が発生します。自社で準備できる素材をあらかじめ洗い出し、該当項目を見積もりから外してもらうよう事前に相談しておくことが対策になります。
- 補助金の対象範囲を見込み違いする: 中小企業庁が公開する「IT導入補助金2024」の公募要領によれば、通常枠の対象は会計ソフトや顧客管理システムなどのITツールであり、ホームページの制作費・デザイン費・コーディング費は補助対象に含まれていません(出典: 「IT導入補助金2024」の公募要領、中小企業庁)。補助金でリニューアル費用の多くを賄えると見込んで予算を組むと、想定外の自己負担が発生する原因になり得ます。
契約範囲が曖昧なまま契約するとどうなるか
大幅なデザイン変更や機能追加は基本料金に含まれず、別途追加費用が発生するのが一般的とされています。契約前の要望と、進行中に追加で出てきた要望を区別せずに進めると、当初の見積もりを超える費用がかさみやすくなります。どこまでが範囲内で、どこからが追加扱いになるかを契約書に明記しておくことが、後々の食い違いを防ぐ土台になります。
IT導入補助金で追加費用は補填できるか
IT導入補助金の通常枠は会計ソフトなどのITツールが対象であり、ホームページの制作費・デザイン費・コーディング費は補助対象に含まれないため、追加費用を補助金で穴埋めすることは基本的にできません。
中小企業庁が公開する「IT導入補助金2024」の公募要領によれば、通常枠の対象は会計ソフトや顧客管理システム、在庫管理システムなどのITツールです(出典: 「IT導入補助金2024」の公募要領、中小企業庁、https://www.chusho.meti.go.jp/keiei/gijut/2024/it_kobo.html)。ホームページの制作費・デザイン費・コーディング費は、この対象に含まれていません。
前述のとおり、契約後の追加費用は契約範囲の曖昧さや素材準備の分担が原因で発生します。これらの追加費用についても、補助金で穴埋めできる性質のものではない点に注意が必要です。補助金でリニューアル費用の多くを賄えると見込んで予算を組んでしまうと、想定外の自己負担が発生する原因になり得ます。
御社が補助金の活用を検討している場合は、対象となる経費の範囲を事前に公募要領で確認したうえで、追加費用が発生した場合の自己負担分を別枠で見込んでおくことをおすすめします。
契約後によくある追加費用のケースと防ぎ方
大幅なデザイン変更や機能追加、想定より多いページ数の素材作成が、契約後に追加費用として請求されやすい代表的なケースです。
リニューアル費用の目安を押さえておくと、追加請求が妥当な範囲かどうかを判断しやすくなります。複数の制作会社・比較メディアの公開情報によれば、小規模なコーポレートサイト(10ページ前後)のリニューアル費用は30万円から100万円程度、中規模サイト(30から50ページ)では100万円から300万円程度が目安とされています(出典: 株式会社GIG「ホームページのリニューアル費用の相場と内訳」、lany「サイトリニューアル費用相場とは?」ほか複数の制作会社メディアの掲載情報。公的統計ではなく参考値です)。
契約後に追加費用として請求されやすい代表的なケースは、次のとおりです。
| ケース | 追加費用が発生しやすい理由 | 防ぎ方 |
|---|---|---|
| 大幅なデザイン変更 | 基本料金の想定範囲を超えるため | 契約前にデザイン修正回数の上限を確認する |
| 機能追加(予約フォーム等) | 当初の見積もりに含まれていないため | 必要な機能をRFPに事前に明記する |
| ページ数の増加 | 素材準備や実装の工数が増えるため | 想定ページ数を契約書に明記し、超過時の単価を確認する |
つまずきやすい見積もり範囲の見落とし
つまずきやすい点は、見積書の総額だけを見て、ページ数や機能の想定範囲を確認しないまま契約してしまうことです。想定ページ数や機能の範囲を契約書に明記していないと、後から範囲外だと言われても反論しにくくなります。
費用負担を軽減する手段として、中小企業庁が所管する「デジタル化・AI導入補助金2026」(旧IT導入補助金)があります。通常枠では、補助率2分の1以内・補助上限150万円未満でITツール導入費用の一部が補助されます(出典: 中小企業庁「デジタル化・AI導入補助金2026 通常枠」公式サイト)。前述のとおり、ホームページ制作・リニューアル自体がこの対象になるかは登録済みITベンダ・ツールの要件次第であり、申請前の確認が欠かせません。