技術2026.09.26·11 min read·Nortiq Labs

建設業の請求書受領を電子化|外注前に決める要件

建設業の請求書受領の電子化は何から始めますか?

届いた請求書の受け取り口を1つに集約することから始めます。仕組みを選ぶ前に、どの経路で届いているかを洗い出すのが先です。

この順番を逆にすると失敗します。システムを先に決めても、紙とメールと専用サイトに請求書が散っていれば、経路ごとに別の手作業が残るだけです。

建設業では、この手作業がまだ広く残っています。インフォマート「建設業のバックオフィス業務の実態調査」では、建設土木業界の6割を超える企業が、いまだに手作業で請求書の転記を行っていると報告されています。同社の2024年2月の調査では、請求書の受け渡しを紙で行っていると回答した企業が約3割あり、工事請負契約書や作業日報、図面などの各種書類のうち、請求書が紙での受け渡しが最も多い書類とされています。

出典: インフォマート「建設業のバックオフィス業務の実態調査」(デジコン掲載、https://digital-construction.jp/news/747 )、BtoBプラットフォーム × 建設業「建設業におすすめの請求書電子化システムは?」(2024年2月調査、https://www.infomart.co.jp/trade/construction/column/blog-4 )

つまり御社で紙が残っていても、業界の中で遅れているわけではありません。ただし、電子でやり取りした分については保存の義務が生じます。この点は次の見出しで扱います。

いま請求書が届いている経路を洗い出す

最初の作業は、直近1か月に届いた請求書を経路ごとに数えることです。

  1. 郵送で届いた紙の請求書を数えます。所要時間の目安は半日です。
  2. メールに添付されたPDFを数えます。担当者ごとの受信箱に分散している点がつまずきやすい箇所です。現場監督が直接受け取っている分が漏れやすくなります。
  3. 取引先の専用サイトからダウンロードする分を数えます。ログイン情報を持つ人しか把握していない場合が多く、洗い出しから漏れます。
  4. FAXで届く分を数えます。複合機の受信履歴から件数を拾えます。
  5. 手渡しで受け取る分を数えます。所要時間の目安は1日です。現場で受け取って後日持ち帰る運用は、記録が残らないため担当者への聞き取りが必要です。

件数だけでなく、工事の数と取引先の数も数えておきます。後の要件定義で、工事番号の付け方を決める材料になります。

受け取り口を1つに決める

経路が見えたら、請求書を受け取る窓口を1つに決めます。専用のメールアドレスを1つ作り、そこへ集約する方法が最も着手しやすいです。

決めることは3点です。

  1. 集約先をどこにするか(専用のメールアドレス、または請求書を受け取るシステム)
  2. 紙で届いた分をどう扱うか(誰がいつスキャンするか)
  3. 取引先へいつ、どう案内するか(次回の請求から切り替えるのが現実的です)

つまずきやすいのは3点目です。取引先の事情で紙のままになる先は必ず残ります。全社を一度に切り替える前提で計画すると、例外の扱いが決まらず運用が止まります。紙で残る先を最初から見込んでおき、その分だけスキャンして同じ場所に置く形にしておくと、後の工程が1本にまとまります。

電子で受け取った請求書は、法令上どう保存する必要がありますか?

電子でやり取りした請求書は電子データのまま保存する義務があり、改ざん防止の措置、ディスプレイ等の備付け、日付と金額と取引先での検索の3つが原則のルールです。

電子取引データとは、紙でやりとりしていた場合に保存が必要な書類に相当する電子のデータです。国税庁の資料では、対象として注文書、契約書、送り状、領収書、見積書、請求書などが挙げられています。保存が必要になるのは請求書だけではない点が明記されています。対象は、申告所得税・法人税に関して帳簿書類の保存義務があるすべての者です。

原則のルール 内容
1. 改ざん防止 改ざん防止のための措置をとること
2. 備付け 保存データを確認するディスプレイやプリンタ等を備え付けること
3. 検索 日付・金額・取引先の3つの要素で検索できること

出典: 国税庁「電子取引データを適切に保存できていますか?」(令和6年11月、https://www.nta.go.jp/law/joho-zeikaishaku/sonota/jirei/tokusetsu/pdf/0024011-003_01.pdf )

改ざん防止の措置は4つから選べます

改ざん防止の措置は、4つの選択肢から選べます。専用のシステムを導入しない方法も認められています。

  1. タイムスタンプが付与されたデータを受領する
  2. 受領したデータにタイムスタンプを付与する
  3. 訂正・削除の履歴が残るシステム等で授受・保存する
  4. 改ざん防止のための事務処理規程を策定、運用、備付けする

4番目の事務処理規程については、国税庁がサンプルをWordファイルで公表しています。つまずきやすいのは、規程を作っただけで終わってしまう点です。運用と備付けまでが要件に含まれます。

検索の要件は索引簿やファイル名でも満たせます

検索の要件も、簡易な方法での対応が認められています。

  1. 表計算ソフト等で索引簿(連番、日付、金額、取引先、備考)を作成して検索する
  2. 日付・金額・取引先の順で規則性をもったファイル名を付け、特定のフォルダに集約する

ただし原則としては、日付または金額での範囲指定検索と、2つの要素を組み合わせた検索ができることが求められます。これに代えて、税務調査等の際にデータのダウンロードの求めに応じられるようにする方法も認められています。

売上高が基準を下回る場合の扱い

基準期間(2年(期)前)の売上高が5,000万円以下の場合は、検索の要件を満たす必要がありません。データのダウンロードの求めに応じられるようにしておくことが条件です。

対応が間に合わない場合の猶予措置もあります。所轄税務署長が相当の理由があると認める場合で、かつ税務調査等の際にデータのダウンロードの求めと、書面の提示・提出の求めにそれぞれ応じられるようにしている場合は、データを保存しておくだけで差し支えないとされています。相当の理由には、システム整備が間に合わない、資金不足、人手不足といった幅広い理由が認められると説明されています。

なお令和4年度税制改正で措置された宥恕措置は、適用期限である令和5年12月31日をもって廃止されています。猶予措置とは別のものですので、混同しないようご注意ください。

紙とPDFが混在すると、なぜ転記が減らないのですか?

受け取り口が分かれたままだと、経路ごとに別の手作業が残るためです。電子化に着手しても完了しない状態は、建設業でも製造業でも共通して起きています。

理由は単純です。紙は紙の処理、PDFはPDFの処理、専用サイトはログインしてのダウンロードという具合に、経路ごとに手順が増えます。経路が5つあれば、担当者は5通りの手順を覚えることになります。システムを1つ入れても、この分岐が残っていれば作業量は下がりません。

着手率と完了率には差があります

着手した企業の多さと、実際に紙が無くなった企業の少なさには、はっきりした差があります。

業種 ペーパーレス化に着手 ほぼ全ての業務で完了
中小・中堅製造業 80.9% 8.9%
流通業 約7割 9.7%

出典: LINE WORKS株式会社「中小・中堅製造業の紙書類利用・ペーパーレスの取り組みに関する調査」(全国の従業員数1,000名未満の製造業225名、2026年3月22日から3月30日実施、https://line-works.com/pr/20260601/ )、同社の流通業を対象とした調査(740人、https://line-works.com/pr/20260709/ )

流通業の調査では、過去1年間で紙書類の使用量がほとんど減っていないと分類される企業が46.3%ありました。着手から完了までの間に、多くの企業が留まっていることがわかります。

紙が残ることの負担も測られています。Tebiki株式会社「ペーパーレス化推進状況の実態調査」(製造業従事者143名、2024年8月19日から8月23日実施)では、紙文書の使用によって生産性が下がっていると感じている人が83%、紙文書の処理に月6時間以上を使っている人が66%でした。

出典: Tebiki株式会社「ペーパーレス化推進状況の実態調査」(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000044.000096998.html )

月6時間は、経理担当者1人分の1日弱に相当します。工事別の原価を締める時期に集中すると、締めそのものが遅れます。

建設業で請求書が紙のまま残る実態

建設業では、請求書が特に紙で残りやすい書類です。インフォマートの2024年2月の調査では、請求書の受け渡しを紙で行っていると回答した企業が約3割あり、工事請負契約書や作業日報、図面などの各種書類のうち、請求書が紙での受け渡しが最も多い書類とされています。

出典: BtoBプラットフォーム × 建設業「建設業におすすめの請求書電子化システムは?」(2024年2月調査、https://www.infomart.co.jp/trade/construction/column/blog-4 )

理由は、請求書が自社だけで完結しない書類だからです。社内の書類は自社の判断で電子に切り替えられますが、請求書は送ってくる側の運用に左右されます。だからこそ、取引先を変えるより先に、自社側の受け取り口を1つにまとめる順番が効きます。紙で届く分もスキャンして同じ場所に集めれば、その後の処理は1通りで済みます。

工事別原価につなぐために、外注前に決める要件は?

工事番号の付け方、原価科目への割り当てルール、会計ソフトへ渡すデータの形式、この3点を先に決めます。これが決まっていないと開発が止まります。

3点とも、システムで決めることではなく御社の業務で決めることです。ここが曖昧なまま開発に入ると、画面はできても運用に乗りません。

工事番号の体系と付与のタイミング

工事番号は、請求書と原価を結びつける唯一の鍵です。まず次の3つを文書にします。

  1. 番号の体系(受注年、現場、枝番のどれを含めるか)。所要時間の目安は半日です。
  2. 番号を付けるタイミング(見積時か、受注時か、着工時か)。つまずきやすいのは、見積段階の仮番号が受注後に変わる運用です。請求書が仮番号で届くと紐付けが外れます。
  3. 番号を誰が取引先へ伝えるか(発注書に記載するのが確実です)。

請求書に工事番号が書かれていない場合、社内の誰かが推測で割り当てることになります。この推測が入ると、原価の精度が落ちます。発注書へ工事番号を印字し、請求書にも記載を依頼する運用を先に整えてください。

原価科目への割り当てルール

次に、請求書の明細をどの原価科目に振るかを決めます。材料費、労務費、外注費、経費といった区分です。

決めるべきは、次の優先順位です。

  1. 取引先ごとに固定できる科目はあるか(資材業者は材料費に固定できる場合が多いです)
  2. 明細の品名から判断が必要な科目はどれか
  3. 判断がつかない明細を、誰がどの画面で決めるか

3番目を決めておかないと、判断待ちの明細が溜まります。未割当の一覧を1画面で見られるようにし、担当者がまとめて処理する形が現実的です。自動で全件を振り分ける前提にすると、精度が出ない部分で運用が止まります。

会計ソフトへ渡すデータの形式と連携方法

最後に、会計ソフトへ何をどう渡すかを決めます。確認する項目は次の3つです。

決める項目 確認先 注意点
取込可能なファイル形式 会計ソフトの提供元 仕訳の取込仕様書を入手します
必須項目 同上 補助科目や部門の必須有無を確認します
取込の単位 自社の経理 日次か月次かで設計が変わります

つまずきやすいのは、取込仕様書を見ずに開発を始めることです。会計ソフト側の必須項目が後から判明すると、割り当てルールの設計まで戻ることになります。発注前に仕様書を取り寄せ、外注先へ渡してください。連携方法の違いは後述します。

実装でつまずきやすいのはどこですか?

業者ごとに書式が違う明細の読み取りと、1枚の請求書が複数の工事にまたがる場合の按分です。この2つは要件に書き落とされやすい箇所です。

当社が業務システムを実装してきた経験では、請求書の処理で工数が膨らむのは画面の作り込みではなく、この種の例外処理です。発注前に例外の扱いを決めておくと、後からの追加費用を抑えられます。

業者ごとの書式のばらつきをどう吸収するか

請求書の書式は業者ごとに違います。同じ項目でも、置かれている位置と呼び名が変わります。

つまずきやすいのは、読み取りの精度を一律の数値で要件にしてしまうことです。精度は書式によって変わるため、全業者で同じ水準を約束することは現実的ではありません。次の形で要件を書くほうが機能します。

  1. 取引件数の多い上位の業者を指定し、その書式で確実に読み取れることを条件にします
  2. それ以外の業者は、読み取り結果を人が確認して直せる画面があることを条件にします
  3. 新しい業者が増えたときに、読み取りルールを追加できることを条件にします

3番目を入れておかないと、業者が増えるたびに改修の見積もりが必要になります。

1枚の請求書が複数工事にまたがる場合

資材業者からの請求書は、複数の現場分がまとまって届くことがあります。この場合、1枚の請求書を工事ごとに分ける処理が必要です。

決めておく点は3つです。

  1. 明細行ごとに工事番号を持たせるか、請求書全体を金額で按分するか
  2. 按分する場合の基準(数量、金額、面積のどれか)
  3. 端数が出たときにどの工事へ寄せるか

3番目は小さく見えて、後から必ず問題になります。端数の寄せ先が決まっていないと、原価の合計と請求額が1円単位で合わなくなります。合わない差額の調査は、担当者の時間を最も削る作業です。

文字コードと明細の行数の扱い

技術面でつまずきやすいのは、文字コードと行数の上限です。

項目 起きやすい不具合 対処
文字コード 社名や品名が文字化けする 受け取る側と会計ソフト側の双方の対応文字コードを事前に確認します
改行の扱い 明細が1行にまとまる、または途中で切れる 取込仕様書に記載された改行の規定に合わせます
明細の行数 行数の多い請求書が取込で失敗する 想定する最大行数を要件に書きます

文字化けは、テスト用に用意した請求書が少ないと見つかりません。検収の前に、実際に届いた請求書を業者ごとに数枚ずつ通す試験を入れてください。丸数字や旧字体の社名は、この試験で初めて問題が出ることが多い箇所です。

外注先への依頼と見積もりでは何を確認しますか?

保存要件への対応範囲、会計ソフトの連携方式、書式が増えたときの追加費用の扱いを確認します。この3点は後から費用が動きやすい項目です。

見積書の金額だけを比べると、この3点の前提が各社で違っていることに気づけません。相見積もりを取る場合は、3点の条件を同じ文面で各社に渡してください。

保存要件はどちらの責任で満たすのか

電子取引データの保存要件を、システムで満たすのか御社の運用で満たすのかを明確にします。前述のとおり、改ざん防止は事務処理規程でも対応できるため、システム側の責任範囲が曖昧になりやすい部分です。

確認する項目は次の3つです。

  1. 改ざん防止をシステムで担うのか(訂正・削除の履歴を残す機能があるか)
  2. 日付、金額、取引先での検索機能を備えるのか
  3. 事務処理規程の整備は御社側の作業になるのか

つまずきやすいのは、提案書に「電子帳簿保存法に対応」とだけ書かれている場合です。どの要件をどの機能で満たすのかを、項目ごとに書き分けてもらってください。

連携方式 (API、CSV、手動取込) の違い

会計ソフトへの渡し方は、主に3通りです。

連携方式 特徴 向いている場合
API連携 自動で受け渡しできる 会計ソフトがAPIを公開しており、件数が多い場合
CSV出力と取込 出力したファイルを人が取り込む 会計ソフトに取込機能がある場合。多くの中小企業で現実的な選択です
手動入力 画面を見ながら入力する 件数が少なく、当面は自動化しない場合

API連携は自動化の度合いが高い一方、会計ソフト側がAPIを公開していなければ選べません。まず提供元の公開情報を確認し、その結果を踏まえて方式を決めてください。方式を先に決めてから確認すると、前提が崩れて見積もりを取り直すことになります。

書式追加とデータ量増加の費用条件

運用が始まった後に増えるのは、業者の書式とデータ量です。契約時に次の条件を確認します。

  1. 新しい業者の書式を追加するときの費用(1件あたりの単価か、都度見積もりか)
  2. 月あたりの処理件数に上限があるか、上限を超えた場合の費用
  3. 保存するデータの容量に上限があるか

1番目を取り決めておかないと、業者が1社増えるたびに見積もりと稟議が必要になります。少額でも都度の手続きが発生すると、運用の負担として残ります。単価を決めておくか、年間で一定件数まで含める形にしておくと運用が回ります。

段階的に進めるとしたら、どの順番が現実的ですか?

受け取り口の集約、保存要件への対応、原価への振替の自動化、この順に進めるのが現実的です。最初から全部を自動化しようとすると要件が固まりません。

順番に意味があります。受け取り口が1つになっていなければ、保存要件を満たす対象そのものが把握できません。保存の形が決まっていなければ、振替の自動化で扱うデータの形も決まりません。

段階 やること 開発の必要性
第1段階 受け取り口を1つに集約し、紙はスキャンして同じ場所へ置く 不要な場合が多い
第2段階 改ざん防止の措置と検索できる状態を整える 索引簿やファイル名の運用で始められる
第3段階 明細の読み取りと工事番号の割り当てを仕組みにする 必要
第4段階 会計ソフトへ渡すデータを自動で作る 必要

第1段階と第2段階は、システムを入れずに始められます。前述のとおり、改ざん防止は事務処理規程でも対応でき、検索の要件は索引簿や規則的なファイル名でも満たせます。ここまでを自社で進めてから開発を発注すると、扱う件数と書式の実態が数字で見えている状態で要件を書けます。

つまずきやすいのは、第1段階を飛ばして第3段階から始めることです。読み取りの仕組みを先に作っても、請求書が5つの経路に分かれたままでは、どの経路の分を読み取るのかが定まりません。所要時間の目安として、第1段階と第2段階は数週間、第3段階以降は要件の確定後に開発期間が必要になります。

紙の請求書に月6時間を使っているなら、外注の検討価値があります

紙文書の処理に月6時間以上を使っている状況は、前述のTebiki株式会社の調査でも製造業従事者の66%に当てはまっていました。建設業でも、請求書が最も紙で残りやすい書類です。担当者が忙しいから電子化できず、電子化できないから忙しいという状態が続きます。

原因は、担当者の作業量ではなく、受け取り口が分かれた構造にあります。構造を1本にまとめてから、読み取りと振替を仕組みに移すと、作業は入力から確認へ変わります。

当社は実装者が要件から関わるため、会計ソフトの取込仕様書を読んだうえで、どこまで自動化できるかを先にお伝えできます。DXコンサル・機械学習開発は500,000円からお受けしています。

まずは自社の状況を整理したいという場合は、無料診断をご利用ください。導入の可否を含めて具体的に相談したい場合は、お問い合わせからご連絡ください。

よくあるご質問

この記事に関して多い質問と回答をまとめます。

紙で届いた請求書をスキャンした場合も、電子取引データとして保存する必要がありますか?

紙で受け取った請求書は、電子取引データには当たりません。電子取引データとは、紙でやりとりしていた場合に保存が必要な書類に相当する電子のデータを、電子でやり取りした場合を指します。

紙のスキャンについては、別の保存の枠組みが定められています。御社の状況に応じた取り扱いは、国税庁の電子帳簿等保存制度特設サイトで確認するか、顧問税理士にご相談ください。なお、業務を1本化する目的でスキャンして同じ場所に集めることは、法令上の要件とは別に運用として有効です。

改ざん防止のために、専用のシステムを導入する必要はありますか?

必要ではありません。国税庁の資料では、改ざん防止の措置として4つの選択肢が示されており、そのうちの1つが改ざん防止のための事務処理規程を策定、運用、備付けする方法です。同資料には、専用のシステムを導入しない方法もあると明記されています。

出典: 国税庁「電子取引データを適切に保存できていますか?」(令和6年11月、https://www.nta.go.jp/law/joho-zeikaishaku/sonota/jirei/tokusetsu/pdf/0024011-003_01.pdf )

請求書の受領を電子化すると、工事別原価の締めはどれくらい早くなりますか?

短縮できる日数は案件により変動します。請求書の件数、取引先の数、会計ソフトの連携方式によって変わるためです。

判断材料としては、現状の作業時間を先に測ることをおすすめします。前述のとおり、紙文書の処理に月6時間以上を使っている人が製造業従事者の66%を占めるという調査結果があります(出典: Tebiki株式会社「ペーパーレス化推進状況の実態調査」)。御社で同じ測定を行えば、削減の見込みを自社の数字で説明できます。

会計ソフトを変えずに、請求書の受領だけを電子化できますか?

できる場合が多いです。会計ソフトに仕訳の取込機能があれば、請求書の受領と明細のデータ化までを別の仕組みで行い、CSVファイルで渡す形が取れます。

確認すべきは、会計ソフトの提供元が公開している取込仕様書です。必須項目と取込可能なファイル形式が書かれています。発注前に取り寄せてください。

取引先が紙でしか請求書を送ってくれない場合はどうすればよいですか?

紙で受け取り続けて構いません。取引先の運用は御社では変えられないため、紙で残る先を最初から見込んで計画してください。

現実的な進め方は、紙で届いた分をスキャンし、電子で届いた分と同じ場所に集めることです。その後の処理が1通りになるため、経路が混在していても作業の分岐は増えません。取引先への案内は、次回の請求からの切り替えをお願いする形が受け入れられやすくなります。

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監修: 株式会社ノーティックラボ 代表(AIエンジニア)
本記事はAIを活用して制作しています

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